日本人(外国人)が居住するホーチミン(ベトナム)の賃貸住居の種類について、私は下記の様に定義しています。
サービスアパートメント
個人/法人が所有&運営を行っているタイプで、全10部屋程のミニホテルに近い小規模のサービスアパートメントから、200~300部屋程ある大規模のサービスアパートメントまであります。
CBREやSavillsなどの外資系不動産会社が独自に格付けを行っていて、A級(最上級)のサービスアパートメントには、ジム・プール・遊戯スペースなどの共用施設が完備され、セキュリティーに関してもコンシェルジュ、警備員が配置されているなど、安全かつ充分なセキュリティー体制を整えています。
日系駐在員の利用が多いA級のサービスアパートメントだと、1区にあるインターコンチネンタル(Intercontinental)、サイゴンスカイガーデン(Saigon Sky Garden)やサマーセット(Somerset)などになります。
サービスアパートメントの主な特徴は下記3点になり、ホテルの長期利用をイメージして頂ければ分かり易いと思います。
- 短期契約可
- 公共料金費などの支払いが原則不要(賃料に含めることが可)
- ルームクリーニングなどの付帯サービス有り
サービスアパートメントの契約形態や賃料についてはこちらの記事へ
コンドミニアム
コンドミニアムは、日本でいう分譲(区分)マンションです。
投資目的で購入したベトナム人/外国人や現地法人が賃借人を募集している部屋があり、賃貸事業を目的とした法人や個人によるサブリース(転貸)を行っている部屋もあります。
富裕層向けのコンドミニアム(LuxuryやHigh-end級)から中間層向け(Mid-end級)のコンドミニアムなど様々あり、一般的には中間層向けからは、ジム・プール・遊戯スペースなどの共用施設が完備されています。セキュリティーの点もコンシェルジュ、警備員が配置されていて、同じようなグレードであれば賃料単価もサービスアパートメントよりも割安な傾向です。但し、部屋の仕様や付帯設備については各部屋を所有する個人/法人で異なります。
日系駐在員の利用が多いところだと、ビンタン(Binh Thanh)区にあるビンホームズセントラルパーク(Vinhomes Central Park)やシティガーデン(City Garden)などになります。
コンドミニアムの主な特徴下記3点になり、日本の分譲(区分)マンションの賃貸とイメージは近いです。
- 商慣習上、原則長期契約(1ヵ年)
- 公共料金費などの支払いは原則借主負担(賃料に含めることも可)
- ルームクリーニングなどの付帯サービス無し(外注することも可)
コンドミニアムについての契約形態や賃料についてはこちらの記事へ
サービス付きコンドミニアム
サービスアパートメントとコンドミニアムのミックス型になり、2020年度は全体的に社宅コスト削減に舵を切り、このタイプを選択する日系企業が増えてくるのではないかと思っています。
サービス付きコンドミニアムは下記のパターンがあります。
- デベロッパーが販売中のコンドミニアムをサービスアパートメントとして賃貸&運営を行う
- 所有者がサービス付きとして賃貸&運営を行う
- 不動産仲介会社がサービス付きとして仲介&運営を行う
サービス付きコンドミニアムについての詳細はこちらの記事へ
以上、ホーチミン(ベトナム)の賃貸住居の種類についての解説です。ホーチミンの住まい探しの一助になれば嬉しいです。